2020年08月31日

【蒜山の希少な漆を採取・郷原漆器生産振興会】

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県指定重要無形民俗文化財に指定されている「郷原漆器」。漆塗りの工程に欠かせない、漆を木から採取する「漆掻き」が、真庭市蒜山上福田の漆植栽地で行われている。

中国産漆が大量に使われている現在、日本産漆は大変希少。郷原漆器生産振興会では、約700本が植えられた漆林(2万4千u)を管理し、今も日本産漆を守り続けている。

会員の石賀英明さん(67)=蒜山東茅部=は、今年も7月から作業をスタート。採取に適している樹齢20年ほどの漆の木に、刃物で5_ほどの溝を彫り、じわりとにじみ出てきた乳白色の漆液をヘラを使って掻き取る。3日ほど間隔をあけて次の溝を彫り、採取を続ける。

9月中旬頃まで行われ、今期は12本の木から約2`の漆を収穫する予定にしている。

「漆の木にも樹液が出やすいものと出にくいものがある」と石賀さん。採取に適した木を増やすため、昨年から根の先端部分を切り取って、別の場所で良質な木を増やす活動も行っている。

5月と9月には、下草刈りも行い、漆の木が育つ環境を支えている石賀さんは、「文化財の修復など日本漆が必要とされる事は多い。今後もこの漆林を大切に守っていきたい」と話していた。
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2020年08月30日

【真庭のぶどう出荷スタート・岡山や米子の市場へ】

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露地栽培のぶどう出荷が、8月30日から真庭地域で始まり、『まにわぶどう選果場』(真庭市福田)には、早朝に生産者が収穫したぶどうが次々に持ち込まれている。

北房を除く、市内生産者でつくる「まにわぶどう部会」(会員数約170人、栽培面積24f)が、種がなく紫黒色で大粒の品種『ニューピオーネ』を中心に、シャインマスカットや瀬戸ジャイアンツ、オーロラブラック、藤稔などを出荷。選果場スタッフが、箱詰めした2sと5sのぶどうを、ローラーコンベアに乗せ、粒の大きさや着色具合などをチェックし、赤秀、青秀、優、良などの等級に分けている。

今年は、7月の長雨の影響で日照不足が続き、さらに梅雨明けからの猛暑もあって着色がやや悪く、糖度も上がりにくかったが、8月下旬には出荷基準の糖度16度以上をクリア。出荷初日は、軽トラックなどで生産者が約2dを運び入れた。出荷のピークは9月10日頃。選果後は、岡山や米子の市場を通じてスーパーなどで販売される。

真庭地域は南北に広く、気温差により生育に差があるため、出荷は北部地域の収穫が終わる11月中旬頃まで続く。池町浩美部会長(60)は「糖度も高くなり、おいしいぶどうが出荷されている。秋の味覚『ぶどう』をぜひ味わってほしい」と話す。

部会では今年度、ハウス栽培も含め、昨年よりも17d多い120d(販売金額1億円)を目標にしている。
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2020年08月28日

【新庄村の観光に役立てて・中学生が案内看板設置】

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新庄村の観光に役立ててもらおうと、新庄中学校生徒が、村内の観光名所を紹介するパンフレットと案内看板を手作りし、8月28日、村内に設置した。

村のために何ができるかを生徒が考え活動する総合学習「ふるさと新庄学」。今年度は、全校生徒20人が、盆踊り、商品開発、新庄PR、観光紹介の4グループに分かれて活動した。

観光紹介グループの5人は「村のがいせん桜通りは有名だが、その他の名所も知ってほしい」と「野土路の水」「後鳥羽公園」「女滝」の3箇所を紹介することを計画。6月からデザインやキャッチコピーを考え、夏休みの登校日などを利用して、パンフレットと看板を制作した。

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パンフレットは、A4サイズのカラー両面に、各所の見どころを写真付きで紹介。看板(縦150a×56a)は、鉄のフレームに木製の板を張り付け、アクリル絵の具でキャッチコピーや名所の名前、矢印を書き込んでいる。
役場職員と一緒に村内を回り、『道の駅 がいせん桜 新庄宿』にパンフレット30枚を預け、道路沿いに看板を設置した。

看板を制作した3年の生徒(14)は「自然に溶け込むように景観にあった色使いにした。見る人に興味を持ってもらえるように、キャッチフレーズも工夫した」と話していた。

看板は10月中旬頃まで設置される。
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