2020年10月29日

【山の恵み ゴールドキャビア・全国へ発送 株式会社しげや(真庭市美甘)】

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美甘地域の食材を加工・販売する「株式会社しげや」(真庭市美甘、笹尾充社長)は、清流に生息する魚「アマゴ」の卵を醤油漬けにした「ゴールドキャビア」を、10月中旬から販売している。

一般的にサケの卵「イクラ」が流通のほとんどを占めているが、同社は5年前、アマゴを使った商品を独自開発し、販売を始めた。

年間を通じて冷たい水が豊富に流れる真庭市美甘・鉄山地区の鉄山川。その最上流の清流を利用した養魚場で、2年かけて育成したアマゴを使用する。

今年も10月上旬に産卵時期を迎えた35〜40pの成魚を110尾仕入れ、約27sの卵を採卵した。
熱湯殺菌処理した卵は、醤油と酒、みりんを使い独自の調合で味付し、一晩漬け込み翌日、容器に入れ密封。品質を保つため、マイナス40度に急速冷凍する。

イクラに比べて卵のサイズは少し小さいが、口の中でプチプチとはじける食感と旨味が強いのが特徴。賞味期限は1年間で、瓶(50c入り)2000円、密封ケース(150c入り)3000円(いずれも税別)で販売している。また、市のふるさと納税の返礼品にも登録されている。

商品化は、笹尾社長が同所で経営する老舗割烹旅館「しげや旅館」の「丼ぶりご飯」がきっかけ。炊きたてご飯の上にアマゴの卵、きざみ海苔、ウドの佃煮、うずらの卵を乗せて提供したところ、客から「持って帰りたい」「お土産にほしい」と要望が相次いだ。

旅館は先代が明治時代に出雲街道の宿場町に創業。充社長も跡継ぎとして高校卒業後は、岡山市内の料亭で3年間修行した。平成5年の退職まで金融機関に勤めるかたわら、週末には旅館を手伝い、先代の味を引き継いだ。

現在、宿泊は受けていないが、今も東京や大阪、岡山市内から料理目当てに訪れる客が多く、アマゴや鯉の魚料理のほか、春は山菜、秋はキノコ料理でもてなす。

笹尾社長(83)は「アマゴの卵はとても貴重で、食べたことのない人がまだ多い。コロナの影響で外出できないことが増えたが、取り寄せて自宅で召し上がってほしい」と話す。

11月にはニジマスの卵を醤油漬けした商品「レッドキャビア」の製造・販売も行う。
問い合わせは、株式会社しげや(0867−56−2019)まで。
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【ドローン使い農地確認・省力化を目的に実証試験】

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中山間地域の農用地が集落協定で規定している通りに、適正に管理されているかを、ドローンを使って調査する実証試験が、10月20日、真庭市社地域で行われた。

社地域では、宇和佐、本谷、牧原の各地区、計約60戸が社地域集落協定を作り、中山間地域等直接支払制度の協定農地(37f)を、これまで4期20年にわたり管理してきた。

農用地の管理状況確認は毎年必要で、これまで市の職員と協定の代表らが1日かけて現地を回り、写真撮影しながら確認していた。
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省力化を目的に今年初めてドローンを活用。あらかじめ設定した飛行ルート(約2q)を約10分間かけて飛行させ、高度80〜140bの高さから、田んぼの状況などを写真や動画で撮影した。

今年4月には、棚田が存在する地域の振興や棚田の保全を図る、国の「指定棚田地域」の指定を受けた同地区。第5期計画では、令和7年までの5年間に、放置竹林の整備や担い手確保、棚田米「ヤシロモチ」の栽培拡大、鳥獣外被害の減少などに取り組む。また、棚田の景観を守り、伝統文化の継承や棚田を観光資源として地域振興につなげる活動計画を立てている。
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【産地拡大に向け研修会・県オリジナル品種 オーロラブラック】

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次世代フルーツのぶどう「オーロラブラック」の、産地拡大を図ろうと、美作県民局は13日、生産者や指導者などを対象にした研修会を、蒜山地域で開いた。

参加したJA晴れの国岡山真庭ぶどう部会の20人が、蒜山東茅部の「県農林水産総合センター農業研究所高冷地研究室」と、蒜山上長田の個人の、ほ場2カ所を視察。「大粒で糖度が高い」「種がなく酸味や皮の渋みが少ないので食べやすい」「脱粒しにくく、収穫後の日持ちが良い」などの特徴を担当者が紹介した。

他にも「蒜山地域では5月中旬ごろまで降霜の恐れがあるので対策が必要」「脱粒性が低いので輸出に向いている」などと説明した。

参加した間宮沙美さん(29)=西原=は「現在、オーロラブラックを含め約10eでブドウを栽培していて、来年から2倍の面積に増やす予定。研修会で色づきのポイントなどを教えてもらい参考になった」と話していた。
岡山県が平成15年に品種登録したオーロラブラックは、現在、県下90f、真庭市2・4fで栽培されている。
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