2020年11月19日

【地域合同防災訓練・真庭高校落合校地 地域住民ら参加】

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南海トラフを震源とする巨大地震の発生を想定した地域合同防災訓練が10日、真庭高校落合校地(真庭市落合垂水)で行われ、生徒や職員、落合小学校5・6年生児童、地元住民ら約250人が、訓練を通じて防災意識を高めた。

「地震により1階社会科教室から出火した」と校内放送が流れ、生徒は一斉に校舎からグラウンドへ避難。消火班や救護班、避難所開設班、土のう班、情報収集班など、9班に分かれて訓練した。

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小学校担当班は、近くの落合小学校まで児童を迎えに行き、避難所に指定された同校地まで歩いて誘導。ダンボールベッドやロープワーク、水の入った消火器などを使い、児童と一緒に訓練した。

炊き出し班は、通常時はベンチとして使い、非常時には『かまど』になる「防災かまどベンチ」を利用し、飯ごう炊飯の手順を確認。自衛隊員から火の付け方や米と水の量、炊き上がるタイミングなどの指導を受けた。

消火班の普通科1年・杉山蒼弥君は「初めて消火栓からホースを伸ばして接続した。一通りのことは覚えたので、もしなにかあればなんとかできそう」、炊き出し班の普通科1年・山本大誠君は「かまどは火力調節が難しかったが、うまく炊けて良かった。何かあれば役に立てれるような行動をしたい」と話していた。
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【第67回 矢野賞に佐藤さん・花き栽培や農業活性化に貢献】

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農業技術の高さや創意工夫により経営基盤を確立したことなどが認められ、今年度の矢野賞に、野菜苗や花壇苗などの花きを栽培する佐藤裕司さん(37)=真庭市上水田=が選ばれた。

佐藤さんは、平成18年に実家が営む佐藤園芸に就農。それまで市場出荷の花壇苗生産が中心だった経営に、野菜苗の契約出荷を新たに取り入れ、地元ホームセンターや直売所への販売を強化。佐藤園芸の規模拡大や経営発展に貢献した。

現在、所有するハウス22棟で野菜苗や花壇苗、鉢花、寄せ植えを栽培。もっと花を身近に感じてもらいたいと、落合や勝山、北房、高梁などで寄せ植え教室の講師も行っている。

受賞した佐藤さんは「いろいろな人の協力があって受賞できた。今後も頑張りたい」と話している。

矢野賞は郷土出身で第一生命保険株式会社創設者・矢野恒太氏の業績を顕彰する為、昭和29年に創設。これまでに218人が受賞している。今年度は他に松井一智さん(倉敷市船穂町)と川上拓郎さん(高梁市成羽町)の2人も受賞した。
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2020年11月11日

【農業体験と宿泊楽しんで・農家民宿ゆずき(真庭市阿口)】

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稲刈りや野菜の収穫など、都会ではできない体験と宿泊をセットで提供する「農家民宿ゆずき」が、この夏、真庭市阿口に開業した。

営むのは山下増男さん(66)と妻の節子さん(64)。2人は50代の頃から、高齢になった増男さんの両親の世話や地域の行事に参加するため、赤磐市の自宅から阿口の実家まで頻繁に帰省し、田畑の管理をしてきた。

その両親が3年前に立て続けに他界。「土地を荒らしたくない」と増男さんの退職を機に、2年前から実家に週5日ほど滞在して農業を続け、自給自足の生活を続けている。

「稲や野菜を育てたり収穫する楽しさをいろいろな人に体験してもらいたい」と節子さんの希望で今年2月、実家(築約60年)の8畳と6畳の2部屋を使った農家民宿を計画。消防署や保健所など、様々な手続きや申請を経て5月末に簡易宿泊営業の許可を受け、これまで友人など10組ほどが宿泊した。

40eの畑で季節ごとに栽培するキュウリやピーマン、ニンジン、白菜、ゴボウ、大根などの野菜や原木シイタケを収穫してもらうほか、田植えや稲刈り、コンニャクづくりなども体験してもらう。

夕食は食育ソムリエの資格を持つ節子さんが担当。宿泊客と一緒に旬の野菜を使った料理を作る。

「畑で大根を引き抜くことや、かまどで湯を沸かしてイモからコンニャクを作るのも都会の人には新鮮な体験。宿泊客との交流も楽しみの一つ」と節子さん。増男さんも「来てもらった人には昔ながらの生活を体験してもらいたい。農作物の栽培はサルの被害が多くて困るが、これからも元気な限り続けていきたい」と話している。

宿泊は1日1組限定(最大6人)で、収穫体験やお土産が付いて1泊2食7千円。
問い合わせは、農家民宿ゆずき・山下さん(090−4696−5689)まで。
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