
南海トラフを震源とする巨大地震の発生を想定した地域合同防災訓練が10日、真庭高校落合校地(真庭市落合垂水)で行われ、生徒や職員、落合小学校5・6年生児童、地元住民ら約250人が、訓練を通じて防災意識を高めた。
「地震により1階社会科教室から出火した」と校内放送が流れ、生徒は一斉に校舎からグラウンドへ避難。消火班や救護班、避難所開設班、土のう班、情報収集班など、9班に分かれて訓練した。

小学校担当班は、近くの落合小学校まで児童を迎えに行き、避難所に指定された同校地まで歩いて誘導。ダンボールベッドやロープワーク、水の入った消火器などを使い、児童と一緒に訓練した。
炊き出し班は、通常時はベンチとして使い、非常時には『かまど』になる「防災かまどベンチ」を利用し、飯ごう炊飯の手順を確認。自衛隊員から火の付け方や米と水の量、炊き上がるタイミングなどの指導を受けた。
消火班の普通科1年・杉山蒼弥君は「初めて消火栓からホースを伸ばして接続した。一通りのことは覚えたので、もしなにかあればなんとかできそう」、炊き出し班の普通科1年・山本大誠君は「かまどは火力調節が難しかったが、うまく炊けて良かった。何かあれば役に立てれるような行動をしたい」と話していた。