2020年12月18日

【旦土橋の架け替え工事・県道400メートル区間を拡幅】

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県道30号落合建部線の真庭市旦土と美咲町西川上地内を結ぶ約400b区間で道路拡幅工事が進んでいる。

同所は美咲町方面から真庭市へ通勤や通学、買い物などの利用があるほか、真庭市方面から県南への移動ルートとして、1日(24時間あたり)約1900台の車が通行。特に2箇所にかかる橋は道幅が狭く、大型車のすれ違いも困難なことから県は、橋の架け替えや道路の拡幅工事を平成26年から行っている。

事業費は約25億円。用地買収は既に済んでおり、これまでに旦土川にかかる旦土小橋(29b、昭和29年施工)を下流70bの場所に架け替えたほか、来年夏までに旭川にかかる旦土大橋(81b、昭和13年施工)も、上流30bに架け替える。その後は周辺整備等を進め、早期の開通を目指す。

県では「予算的なこともあり完成時期は未定」としながらも、「道路の設計速度は40qになっており、開通後は道幅も広くなりストレスなく通行できる」としている。
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【真庭産アキヒカリ新米300s寄贈・生産振興協議会】

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日本酒の醸造やスーパーの弁当用などに利用される米「アキヒカリ」を栽培する、JA晴れの国岡山蒜山アキヒカリ生産振興協議会は、12月10日、今年収穫した新米300sを、食品ロス改善の手助けをするフードシェアリング・ジャパン(加賀郡吉備中央町)を通じて、県内の子ども食堂10カ所へ寄贈した。

蒜山、湯原、美甘の生産者86人が約68fで栽培する「アキヒカリ」は今年、約330dを収穫。協議会では、社会福祉に役立ててもらおうと、昨年から寄贈を行っている。

子ども食堂は、子どもたちに無料や低額で栄養ある食事を提供するボランティア活動。清水義文協議会会長(67)=蒜山西茅部=は「少しでも役に立てればうれしい。来年以降も続けていきたい」と話していた。
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【北房ホタル保護50周年・活動振り返るパネル9枚制作し展示】

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真庭市北房地区でホタルの保護活動に取り組む「北房ホタル保存会」(平城元会長、会員16人)は、会の前身となる「ほたるを育てる会」の発足から50周年を記念し、これまでの活動や自然の素晴らしさ、ホタルの生態などをまとめたパネル9枚を制作した。

カルスト地形が広がり石灰岩が多く分布する北房地区西側は、川の浸食によって渓谷や鍾乳洞などを形成。地域を流れる備中川の水にはカルシウムが豊富に含まれ、ホタルのエサになるカワニナも多く生息している。
こうしたホタルの生育に適した環境が整っていた備中川流域には、昔からたくさんのホタルが飛び交っていたが、昭和30年頃には農薬の使用や乱獲などにより激減。34年には旧北房町がホタルを天然記念物に指定し、保護をスタートさせた。

今では、北房ほたる公園(真庭市下呰部)周辺にゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタル、オバボタルの4種類が生息し、毎年、県内外から多くの人が訪れている。

1970年の発足から50周年を迎える今年、会では園内にあるホタル館の展示スペースのリニューアルを計画。以前からホタルに関する資料展示は行われていたが、説明文がないなど、ホタルについて十分に理解できる内容ではなかった。

会のメンバーは、旧北房町時代の広報誌などに残る写真や文章を集め、これまでの活動内容や記録を紹介。2年前から行っている川の水質調査の結果も掲載している。そのほか、北房ほたる公園周辺のシーズン中のホタル数と気温の変化をグラフ化したものや、乱舞の様子を記録した写真も展示している。

平城会長は「自然環境の整備やホタルを見守る活動など、これまでの地道な活動がわかる内容になっている。この地域には昼間でも豊かな生態系があり、夜に飛ぶホタル以外にもゆっくりと地域を散策してもらいたい」と話している。

パネルや写真は、12月25日㈮まで北房文化センターのエントランスに展示し、その後は北房ほたる公園の展示スペースに移設する。記念事業ではこの他に、園内の池に菖蒲の植え付けや、ほたる館に長イスの設置などを行う。
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