
木製建具や家具製造の株式会社佐田建美(真庭市下方)の社長、佐田時信さん(70)が執筆した単行本「?(ハテナ)で考えれば人生は100倍おもしろい」(240頁)が話題を集めている。
創業から今年で46年を迎える同社は、2019年9月にリニューアルオープンした日本を代表するホテル「ホテルオークラ(The Okura Tokyo)」(東京都港区虎ノ門)のメインロビーに、伝統的な組子細工を納入。大手の建設会社から地方の中小企業が組子細工を受注したことや、同社のユニークな商品開発に興味を持った出版社「咳HPエディターズ・グループ」から昨年、執筆の依頼を受けた。
「コロナの影響もあって出かける機会が減り、時間が出来たので色々な事を書けた」と佐田さん。これまでを振り返り、約1年ほどかけて文章をしたためた。
第1章では常に1番を意識することの大切さ、2章では建具職人を志して15歳で修行の道へ進んだこと、3章では人の縁が繋いだホテルオークラへの納入など、7章で構成。数々のビジネスヒントが書かれており、読み応えのある一冊になっている。同社は代表的な「木製スーパーカー真庭」など、これまで約30作品を全国の展示会などへ出品し、数々の賞を受賞。こうした話題性もあり、2月26日の発売前から、インターネットの大手通販サイト「アマゾン」では、企業経営関連一般書籍部門のベスト15位を記録した。
価格は1500円(税別)。真庭市内の図書館7箇所に寄贈しており、貸出も可能。問い合わせは佐田建美(0867−52−7817)まで。