2021年03月19日

【佐田時信さん・単行本出版 全国の書店で販売中】

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木製建具や家具製造の株式会社佐田建美(真庭市下方)の社長、佐田時信さん(70)が執筆した単行本「?(ハテナ)で考えれば人生は100倍おもしろい」(240頁)が話題を集めている。

創業から今年で46年を迎える同社は、2019年9月にリニューアルオープンした日本を代表するホテル「ホテルオークラ(The Okura Tokyo)」(東京都港区虎ノ門)のメインロビーに、伝統的な組子細工を納入。大手の建設会社から地方の中小企業が組子細工を受注したことや、同社のユニークな商品開発に興味を持った出版社「咳HPエディターズ・グループ」から昨年、執筆の依頼を受けた。

「コロナの影響もあって出かける機会が減り、時間が出来たので色々な事を書けた」と佐田さん。これまでを振り返り、約1年ほどかけて文章をしたためた。

第1章では常に1番を意識することの大切さ、2章では建具職人を志して15歳で修行の道へ進んだこと、3章では人の縁が繋いだホテルオークラへの納入など、7章で構成。数々のビジネスヒントが書かれており、読み応えのある一冊になっている。同社は代表的な「木製スーパーカー真庭」など、これまで約30作品を全国の展示会などへ出品し、数々の賞を受賞。こうした話題性もあり、2月26日の発売前から、インターネットの大手通販サイト「アマゾン」では、企業経営関連一般書籍部門のベスト15位を記録した。

価格は1500円(税別)。真庭市内の図書館7箇所に寄贈しており、貸出も可能。問い合わせは佐田建美(0867−52−7817)まで。
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2021年03月16日

【醍醐桜周辺を交流の場に・空き家の活用 県立大学生と意見交換】

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県の天然記念物「醍醐桜」を一望できる真庭市別所地区の空き家の利活用を、地域団体「別所小学校学区をよくする会」と、岡山県立大学の学生が一緒に考え、桜の開花シーズンに向けて準備を進めている。

醍醐桜から100bほど離れた場所に建つ、10年以上空き家になっていた木造の建物が、2年前、家主の好意で会に無償譲渡された。

3月16日には、県立大2年の光岡颯音さん(20)と中井春花さん(20)、大学教授らが空き家を訪れ、会の役員と建物の活用について検討した。

参加者は建物内の和室2部屋や廊下、台所、トイレ、玄関などを、どのように改修するかや、利用料金、建物の名称などを相談。役員は「桜の咲く春には忙しくなり、十分なおもてなしができない。夏や秋にも地域に来てくれるように、ここを拠点として整備したい」「有料で利用してもらうために、使いやすい場所にしたい」など要望。学生は「利用する人はどんな年齢層か」などを聞き、学生の視点で意見を述べていた。

既にトイレや雨漏りの修繕を終えており、会では、開花時期から利用できるように細かな部分の改修を行う。
近藤正男会長(66)=真庭市佐引=は「地元の人では思いつかないこともあるので、若い人の意見を聞いて活性化に取り組みたい」と話していた。

会では既に廃校になっている旧別所小学校の校舎も、交流や体験のできる拠点として今後、整備を進めていく。
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2021年03月15日

【京都・奈良をバスガイドが案内 修学旅行をバーチャル体験】

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新型コロナウイルス感染症の影響で京都、奈良の修学旅行に行けなかった真庭市立木山小学校6年生20人が、3月15日、両備バスの用意した「修学旅行バーチャルツアー」を体育館で体験した。

同校の修学旅行は昨年5月に計画していたが、感染拡大が続いたため2学期に延期。その後も収束が見通せず、安全を考慮して県内の日帰りコースに変更された。

ツアーは両備バスのスタッフが、京都や奈良を実際に巡って映像を撮影。2日間の行程を各45分の動画に編集し、車窓からの眺めや観光地を歩く様子をスクリーンに映しながら、バスガイドが紹介していく。

コロナ禍で学校行事の延期や中止が多い中、少しでも修学旅行の雰囲気を味わってもらおうと、3つの住民会でつくる地元住民組織「木山学区地域づくり協議会」が、両備バスに依頼。児童には、旅行の行程を書いた「旅のしおり」が配られ、法隆寺や東大寺、清水寺、金閣寺などの映像を見ながら、建物の特徴や歴史についてバスガイドが解説した。

途中、街並みなどを題材にしたクイズが出題され、児童は楽しく旅行気分を満喫した。
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東大寺大仏殿の柱に作られた、通り抜けできる「大仏の鼻の穴」と同じ大きさ(縦37a×横30a×長さ120a)を、合板を使って再現され、児童が順番にくぐり抜けた。

児童(12)は「ガイドさんの説明はとても分かりやすく、修学旅行には行けなかったけど映像を見て、行っているような気分になった」と喜んでいた。

両備バスは昨年、修学旅行の運行がほとんど中止になったことからバーチャル修学旅行を企画。県内の約300校に提案し、これまで県南の4校がバーチャル体験している。
木山学区地域づくり協議会ではこの他にも、同校の在校生に向けて図書購入費10万円を贈っている。
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