2021年04月28日

【足温泉館リニューアル・源泉かけ流しの入浴施設へ】

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真庭市が2月下旬から改修工事を行っていた足温泉館(真庭市都喜足)が、4月28日にリニューアルオープンし、営業を再開した。

湯原インターチェンジから車で約5分。旭川沿いに平成11年にオープンした施設は、男女の大浴場と露天風呂に、循環ろ過式の給湯設備を採用していたが、老朽化により近年、故障が度々発生。約2400万円をかけてオープン以来初めて大規模な改修工事を行い、源泉かけ流しに変更した。

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毎分150g湧き出す源泉の温度は約40度。加温したうえで、浴室や露天風呂に注ぎ込まれる。

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浴室にあったジャグジーは廃止し、湯量にあわせた湯船のサイズを変更。これまで5個あった家族風呂を2個に減らし、休憩や交流スペースに改修した。また、入口近くの和室休憩所の壁を取り除き、開放的な空間に変更した。廊下には利用者に楽しんでもらえるよう旧館の写真や観光案内などを掲示している。

リニューアルオープン当日は、お披露目式が行われ、関係者が施設内を見学した。

入浴料金は大人600円。小人300円。家族風呂は1時間以内3人まで2500円(4名以降1名につき600円の追加料金)。温泉の販売もしており、10リットルあたり110円。営業時間は、午前10時〜21時まで。問い合わせは足温泉(0867−62−2966)まで。
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2021年04月26日

【軽トラックの荷台活用・木材の新たな利用方法を提案 真庭木材事業協同組合】

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新型コロナウイルス感染症感染拡大防止や災害時の避難場所、アウトドアキャンプに使える空間として、軽トラックの荷台に木製の部屋(高さ146p×幅138p×長さ188p)を積んだ「軽キャンピングカー」を、市内の製材所や林業事業者など38社でつくる真庭木材事業協同組合(真庭市三田)が試作した。

木材需要の拡大を目指す組合が昨年秋に企画。真庭産のヒノキをふんだんに使い、内部には折り畳みテーブルや収納を備えたイス、ベットを配置した。側面と背面にはガラスの窓を設け、可動式の屋根を持ち上げると開放的な空間が広がる。屋根部分は防水機能を考慮してFRP(繊維強化プラスチック )を使用した。

重量は約200sで、大人4人で積み降ろしでき、普段は軽トラックのみで利用できる。受注生産の価格は60万円〜。納期は約1カ月。

組合の樋口誠一郎専務理事は「真庭地域には製材所が多数あり、建築需要以外にも、こういった使い方ができるというアイデアを形にした。注文も可能だが、自分でモノづくりに挑戦してみたい人には材料も提供できるので問い合わせてほしい」と話している。

このほかにも、自転車を駐輪するスタンドや、A1サイズの木製掲示板を市内のコンビニエンスストア9店舗の入口に設置している。

制作費の半分は「真庭市木材需要拡大事業補助金」を利用した。

問い合わせは真庭木材事業協同組合(0867−44−2126)まで。
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2021年04月23日

【消防用遠隔放水車開発・真庭消防署でデモンストレーション】

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ドローンを使った輸送や計測などを行う、株式会社真庭運創研(真庭市勝山、小林一昭社長)は、ドローン製作・販売のSKY WORK(福岡県久留米市、笠敏明社長)と消防の放水活動を遠隔操作できる放水車を共同開発し、4月23日、真庭消防署(真庭市惣)で、デモンストレーションを行った。

放水車は農業用クローラー運搬車をリモコンで遠隔操作出来るように改造し、後方部分に放水用の筒先を取り付けている。消防ホースを接続した状態で前後左右の走行が可能なほか、アクセル操作や緊急停止、放水の向きや角度を変えることができる。

放水時は水の出る方向とは反対側に押し戻される反動力が働き、人が長時間支えるのは体力的な負担が大きいが、放水車ではその問題点も解消。最大15s/㎠(1・5㎫)の水圧に耐えれるように設計されている。
運搬車をベースにしていることから、消防ホースや重量物を最大200sまで積載可能。価格は200万円を想定しており、要望に応じてカスタマイズにも対応する。

デモンストレーションを見守った消防隊員は「科学物質などがあるような危険な場所でも、リモコン操作で近くまで移動して安全に消火できるのはすごいと思う」と話した。

小林社長は「クローラー式なので、斜面や荒れ地でも走行でき、人が近寄れない場所などでも長時間稼働できる。消防隊員の意見も聞きながら改良して、全国に向けて売り出していきたい」と話した。

山火事や野焼きの火の勢いを弱めることを想定し、ホースをつないだドローンが上空から放水しながら消火する試作機も実演した。

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