
年間約6万人が訪れる真庭市蒜山上福田の「ひるぜんワイナリー」で9月中旬から、ヤマブドウを原料にしたワインの仕込みが行われている。
同所を運営する農業法人ひるぜんワイン有限会社と地元生産者5軒が8fでヤマブドウを栽培。今年は開花期の5月下旬から6月上旬にかけて天候に恵まれたことから、着果状態もよく、例年並みの12〜16dの収穫を見込んでいる。
赤ワインの仕込みが行われた22日は、ヤマブドウ約2・6dが運び込まれ、従業員が茎から実を取り除く除梗機に投入。1pほどの実が次々に発酵タンクへ貯められた。
酵母を加えて20日間ほど発酵させてから搾汁し、その後、樽で熟成させてから濾過。来春には瓶詰し、1年ほど熟成さてから同ワイナリーのほか、岡山市内のワインショップなどで販売される。
本守一生専務(47)は「今年は天候にも恵まれて状態のいいヤマブドウが収穫できた。赤ワインの熟成した香りや美味しさを楽しみにしてほしい」と話していた。
9月末まで仕込みが続き、720㎖瓶換算で約1万本のワインを製造する。