2020年02月26日

【蒜山の野菜をせんべいに・松下さん(蒜山上長田)が商品化】

うす焼きせんべい.jpg

18年前に鹿児島から蒜山に移住した松下耕三さん(51)・紀子さん(51)夫妻が、蒜山産の野菜などを使った『蒜山高原のうす焼きせんべい』を、昨年11月に商品化し、道の駅などで販売している。

同じ大学で生物学を学んだ2人は卒業後、いったんは別々の仕事に就いた。結婚後、夫妻に転機が訪れたのはネギの栽培を始めるため、先に兵庫県から蒜山に移住していた耕三さんの父親からの連絡だった。

「シイタケ栽培のハウスを手放したい農家があるが、やってみないか」。昔から農業に興味があった耕三さんは、紀子さんと一緒に移住を決めた。

現在は、菌床栽培で年間約30dの、きのこ(椎茸、ヒラタケ、なめこ、キクラゲ、タモギタケ)を栽培する「ひるぜんきのこ」(真庭市蒜山下福田)を経営。県内外の市場やスーパー、直売所などに出荷している。

「出荷に適さない規格外のシイタケを、なんとか加工品として販売できないか」と、日頃から相談を受けていた紀子さん。佃煮などの加工品はよく見かけたが、「自分が毎日作っていて飽きないもの、好きなものを作りたい」と、子どもの頃から大好きな「せんべい」作りを思いついた。

4年ほど前から作り方を調べ、2年前には県外の機械メーカーから焼き器1台を購入。半年ほど掛けて素材と粉の調合や味の付け方など、試作を繰り返した。

シイタケだけではなく、カボチャやナス、トマト、ゴボウ、セロリなど、蒜山産の季節の野菜をミキサーに掛け、ペースト状にして使用。昨年5月から、道の駅や地域のサロンなどで試験販売した。

紀子さんは「原料の半分以上に野菜を使っていて、シイタケの旨味を最大限に活かすために、味も塩だけにしている。添加物や化学調味料も一切使わず、野菜本来の美味しさや香りが楽しめる」と話している。

うす焼きせんべい2.jpg

『松花草庵』の屋号を付け販売。8枚ほどが入った小袋が230円、50枚ほど入った大袋は770円。真庭あぐりガーデン(真庭市中)、道の駅 風の家(蒜山上徳山)で販売している。
posted by 真庭タイムス at 00:00| Comment(3) | 記事
この記事へのコメント
昨日はありがとう。久々に元気そうな姿に、嬉しいひと時でした。また、美味しいジャンボ椎茸等のお土産、ありがとうございました。奥様にもよろしくお伝えください。椎茸は昨夜いただきました。美味かったです。
再会を楽しみにしています。お元気で。
Posted by 常深進次郎 at 2023年10月23日 08:53
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