
真庭市立勝山中学校(真庭市三田、近藤美沙子校長、188人)の1年生60人が「聞き書き隊」として、11月10日、勝山町並み保存地区や新町商店街で生活する大人から、ものの考え方や地域への想いについて聞き取りを行った。
農林水産省や文部科学省、環境省などが主催し、毎年全国の高校生が農山村で暮らす人を訪ねて聞き書きする「聞き書き甲子園」。事務局を務める、特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク理事で、真庭市郷育魅力化コーディネーターの吉野奈保子さん(56)=真庭市蒜山吉田=が「地域に、どんな人がどんな想いで日々働いているのか、真庭の中学生に感じてもらいたい」と勝山中学校で初めて行った。
商店街の飲食店や土産物店など20店舗が聞き取りに協力。生徒は3人ずつに分かれて各店舗を訪ねた。
生徒3人は、草木染めの、のれんや小物などを製造・販売する「ひのき草木染織工房」で店主の加納容子さん(74)に質問。「仕事のやりがいは何ですか?」「店のこだわりはなんですか?」「デザインのモチーフはなんですか?」などを聞き、答えてもらったことを書きとめたり、タブレット端末で写真を撮影した。
聞き書きを終えた生徒は「入ったことのないお店で初めは緊張したけど、加納さんが質問に丁寧に答えてくれて良かった」と話した。
学校に帰った生徒は答えてもらったことをまとめたリーフレットを作成。校内に展示するほか、地域の人にも紹介するため、来年2月頃に勝山文化センターで展示を予定している。
11月19日には勝山小学校3年生36人も同様に活動を予定している。